

「高校時代からパソコンに興味を持ち、米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツにあこがれていた。30代を迎えて起業のラストチャンスだと思った」。エイペックス(徳島市沖浜東)の宮田正順社長(36)がたった一人で会社を設立したのは1995年8月。徳島大学工学部情報工学科を卒業後、ワープロソフトなどの開発技術者として7年間勤めたジャストシステムを脱サラしての起業だった。
業務は、大手ソフト開発会社の下請けから、企業のIT化支援やコンサルタント、オリジナルソフトの開拓など幅広い。県内の病院で、レントゲンの画像や入院患者のデータを管理するシステムの構築なども手掛けている。8割が県内関係、2割が首都圏の企業などの仕事だ。


同社は最近、インターネットを使った通信添削を支援するソフト「Web版E-Correct(コレクト)」を開発し売り出した。これを核に、全国から電子学習のシステム構築を受注し、業務の拡大を目指す。
宮田社長は「全国に新製品を売り込む営業力の強化が課題だが、ベンチャースピリットを持って挑戦し続け、将来は株式を公開したい」と今後の報告を力強く語った。